ゲームプレイ録3-4

 フェザーン回廊の戦いは終わった。

 だが、イゼルローン方面の戦いはまだ終わらない。

 アスターテ星域には同盟軍の三個艦隊が展開している。

 これに対し、帝国軍はダゴン星域に四個艦隊を展開させていた。 

 これだけなら帝国軍有利と言えるだろう。

 だが、兵站能力を見るとそうも言えない。

 フェザーン会戦は帝国軍に20000隻以上という空前の被害を出させた。まずはこちらの回復に全力を注がなければならない。

 この時点で2つの輸送艦隊は共に再編中で少しの間は戦線に投入できない。

 さらに、同盟軍はバーラトから一ターンにで戦力をアスターテに展開できることを考えると、とても危険はおかせない。

 よって、しばらくは待機の時間が続く。

この直後、皇帝フリードリヒ4世が死去。

 ラインハルトは皇帝の座を簒奪し、ここにゴールデンバウム王朝は滅亡。そして、ラインハルトは自らノイエ・サンスーシで冠を自分の頭に被せ、ローエングラム王朝の成立、及びラインハルト1世の即位を宣言した。

 これにともない、ジークフリード・キルヒアイス元帥は帝国宰相(副帝はない)に就任。ロイエンタール元帥が軍務尚書の座を受け継いだ。

 軍務次官の座はコルネリアス・ルッツ上級大将に移った。

 また、アレクサンドル・バルトハウザー大将はこれまでの輸送任務における功績を認められ、後方軍総監に任命。ウルリッヒ・ケスラー大将は憲兵総監に就任した。

 キルヒアイスは数年後にアンネローゼ・フォン・グリューネワルトと結婚することになる。

 中将以下の者は多くが昇進し、座を与えられた。

 また、ケスラー大将とビッテンフェルト大将は上級大将に昇進した。



 ローエングラム王朝はできたものの、まだ戦いは終わらない。

 同盟軍はその全軍をアスターテ星域に集結させた。

 また、帝国軍も艦隊をイゼルローン方面に送り、誰もが戦いの場所が再びイゼルローンに移ったものと考えた。

今の状況。


 同盟軍はアスターテに艦隊を集結させた。

 こちらは敵の作戦を掴みかね、いかなる状況に対応できるよう、艦隊をイゼルローンに集結させた。

 その一方で兵站能力を回復させようと宇宙艦隊司令部と統帥本部は尽力した。

 同盟領侵攻作戦の再検討も進められ、再び銀河は決戦の機運が高まってきた。

 侵攻作戦の方策には以下のものがあった。


 1、敵をイゼルローンに誘い込み、そこで撃滅し、その後侵攻する。

 2、再度「フレデリクス」作戦を実行する。

 3、こちらから出撃し、同盟軍に決戦を強要し、これを撃滅する。


 2は論外である。敵は気づいているし、対策をとられやすい。

 3は博打案である。失敗すれば元も子もない。

 1は敵がのって来なければ成立しないものの、成立しなければ兵站回復の時間がとれるし、状況に合わせて2か3に転換できる。

 結果、「とりあえずは今の戦線を維持し、戦力の回復に勤める。戦力はイゼルローンに集中し、予備艦隊は状況に即応できるようボルソルン星域にて待機する」となった。

 

 茶番(もはやどっちが茶番なのやら)

 

 友人A「うーん・・・そうだ!」

 僕「そうだ♪わすれ・・・」

 友人たち「(大爆笑)」

 友人B「そうだ♪わすれないーでー♪補給と艦艇♪」

 僕「シェーンコップ、リンツも忘れちゃ、だーめだめよー♪」

 友人A「心が痛い」


友人A「イゼルローン行く!」

 僕「ええ・・・僕は兵站の再編を楽しみたかったのにー」

 友人B「じゃあ行きましょう」

 僕「お前らには僕の楽しみを阻害する趣味でもあるのかw」

 友人たち「はい」

 僕「うえええ・・・」


 そしてイゼルローンに同盟軍艦隊が侵攻してきた。


 第二艦隊(クルブズリー)

 第八艦隊(アル・サレム)

 第九艦隊(カールセン)

 第十艦隊(アッテンボロー)


 これにたいし、援軍の間に合った帝国軍は

 

 第一艦隊(キルヒアイス)

 第二艦隊(ミュラー)

 第三艦隊(アイゼナッハ)

 第八艦隊(ミッターマイヤー)

 第九艦隊(ロイエンタール)

 第十艦隊(ラインハルト)

 第十一艦隊(ルッツ)


 の七個艦隊が揃った。

 

 兵站はないが、何とか耐え抜くしかない。

 今本国では宇宙艦隊司令部による兵站再編が行われており、半月後には兵站能力の30パーセント、二ヶ月後には60パーセントに回復するものと見積もられた。


 今回のイゼルローン攻防戦でのこちらの損害は12000から20000とみつもられる。

 これの再編には輸送艦隊一個では足りない。よって、一個艦隊を本国に帰投させることになる。その埋め合わせにはフェザーンから艦隊を引っ張ってくるとしよう。


 友人A「高度の柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応する大侵攻を開始する」

 僕「作戦参謀は金属製食器ですねわかりますw」

 

 そのとたん、

 

 僕「んー?何でポレヴィト(フェザーンの一歩手前)に全軍がいるのかなー?」

 友人A「www」

 僕「まさか・・・」

 

 なんと敵は全軍をイゼルローンに向かわせるように見せかけてフェザーン方面に走らせたのだ!


  これはまずい!フェザーンには二個艦隊しかいないぞ!

 

 友人B「この作戦を教えてくれたのは、閣下、あなただ!(本当の台詞をロックウェルっぽく編集)」

 

 ・・・うん。そうだね。前に僕それやって三倍の敵を撃破したもんね。

 

  いやいやいや!そんな悠長なこといってられないって!

 ヤバイヤバイ!これは最悪やん!

 

 とりあえず牽制のために四個艦隊がダゴンを占領。一方、主力艦隊はフェザーンの救援に走り、本土から到着した第一輸送艦隊とフェザーンを脱出してきたビッテンフェルト、ファーレンハイトの艦隊と合流。


 これは同盟軍にとって予想外だったようで、同盟軍は戦略の再策定を行った。


 なんとか第一輸送艦隊が出撃できる状態になり、艦艇補充は可能になった。兵站の再構築に成功し、再び帝国軍は戦闘可能な状況になった。


  同盟軍は新たな作戦に出たようである。

 とりあえずフェザーンを占領した。

 これに対し、帝国軍も艦隊を投入する。


 そしてダゴンに派遣した艦隊が意外な効果をあげた。

 これだけで同盟軍の作戦は失敗したのである。

 

 ここで明らかになった同盟軍の作戦を書いておかなければならない。


 目的・・・フェザーンを陥落させ、イゼルローンの優位性を無くし、敵の攻撃に対する準備を整える(=敵の侵攻作戦の出鼻をくじく)

 

 結果・・・イゼルローンから艦隊が出たために、これを主力と思って足止めのために三個艦隊を出したところ、こちらに来ていたのはわずか四個艦隊で、敵主力はフェザーンに向かってしまい、フェザーン方面では帝国軍が数において優勢となってしまった。

 陽動の三個艦隊に敵が吸いつけられることを期待したが、敵は期待に反してフェザーンに主力を持ってきた。

 

 つまり、同盟軍の作戦はこちらがフェザーンの重大さを見誤らなかったことで失敗したことになる。

 

 敵はこちらがフェザーンに同じ数で来ることを期待したが、こちらは六個艦隊を投入したため、同盟軍のもくろみは外れ、作戦は失敗した。

 

この二ヶ月半にわたるにらみ合いは

友人Aの「策士策に溺れる」という結果で終わった。

 そして、その間に、帝国軍は着々と再建を進めていたのである・・・

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